この記事にアクセスした方はおそらく、マネジメントポートについて理解したいと考えているだろう。
この記事では、マネジメントポートとは何かを解説する。
マネジメントポートに以下のような特徴がある。
- イーサネットポートとマネジメントポートは物理的に独立している
- イーサネットポートとマネジメントポートは直接通信できない
- マネジメントポートの機能はイーサネットポートへ委任することができる
イーサネットポートとマネジメントポートは物理的に独立している
例えば二つのイーサネットポートに2台のPCを接続したとする。
この2台のPCはお互いにイーサネットポートを通り通信することができる。
最も一般的な例であり、従来のスイッチやルータ、L4ファイアウォールでも同様だ。
しかしマネジメントポートとイーサネットポートに1台ずつPCを接続しても、これらはお互いに通信することができない。
なぜなら、物理的、更に言うと銅線レベルでお互いが繋がっていないからだ。
イーサネットポートとマネジメントポートは直接通信できない
すでに書いた、物理的に独立しているゆえに直接通信ができないのだが、そもそもなぜこれらは物理的に独立されているのか。
それはセキュリティ上の理由だ。
従来のファイアウォールはマネジメントポートという概念はそもそも存在しなかった。
つまりデフォルトゲートウェイなど、クライアント側からも見える通信経路上のIPにTeratermやブラウザからアクセスすると管理画面に到達することができたのだ。
それはイーサネットポート自体がマネジメントの機能を有していたため、そのようなことが起きる。
しかし第3者が管理画面に到達できること自体にそもそもセキュリティリスクがないだろうか。
だからこそ、イーサネットポートが有していたマネジメントの機能が分離・独立されるべきだ。
そうして生まれたのがマネジメントポートなのだ。
マネジメントポートの 機能はイーサネットポートへ委任することができる
とはいえ、運用上の理由からイーサネットポートへマネジメントの機能を持たせたい場合もあるだろう。
もちろん設定すれば可能だ。
設定方法については以下の記事で纏めている。
マネジメントポートは奥が深い。
実機をさわって実際に動きを確認していくのが最短の学習ルートだ。
さいごに
マネジメントポートとは何か、なぜマネジメントポートが誕生したのかについて記載した。
マネジメントポートはセキュリティの概念と密接に結びついていることが伝われば幸いだ。
つまり、このコントロールはセキュリティ管理者にとって必須のスキルセットと言えるだろう。
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何故ならセキュリティにおいて、概念としては理解できても、ではそれをどうすれば実装できるのかも同時に習得しておかねれば現場で活躍することはできないだろう。
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